2014年10月30日 00:02

その方のお宅には、柿が鈴なりに実っているそうです。
私の母くらいの年齢の方で、お話しを伺うと
田畑で実ったものは、少しだけそのまま残しておいて、鳥の餌にするそうです。
それは親から教えられた、とのこと。
「昔の人はね」と前置きして、そんなことを柿にちなんで話してくれました。
何か実りを迎えたら、それらはぜーーーーんぶ収穫するもの、と思っていました。
人のモノ、と思っていました。
鳥なんて!シッシッ!!!あっち行け~!
ですよね??
けれどもそうではない。
こうしてたくさんの実りがあったのも、
鳥が遊びに来て、受粉を手伝ってくれたからかもしれないし。
そんなこんな回りくどい説明なんてなく、
さり気なくおすそ分けをして、感謝を示す。
鳥だけでなく、生きとし生けるものに対してへの、ほんのちょっとした心配り。
「自然」というものは、何かが突出しているのではなく、
すべてがまーるく収まっているのだなぁと思いました。
見事なシステムです。
昔の人たちは、そういうのを肌で感じていたのでしょうね。
その中にいるはずなのに、
それらに気づかず、全く無視している自分が恥ずかしくなりました。
柿とともに、「謙虚さ」の意味を改めて考えました。
そのお客さまには、頂いた柿をジャムにして、
お返ししたいと思っています♪